にんじんを生で食べるとビタミンCが破壊されてしまうって本当ですか?
にんじんには、アスコルビナーゼというビタミンCを破壊する酸化する酵素が含まれています。
にんじん自身のビタミンCのみならず、いっしょに調理した他の野菜のビタミンCをも破壊します。酸化します。
このアスコルビナーゼは熱や酢に弱いので、ゆでたり、炒めたり、酢を少し加えることで、ビタミンCの破壊作用酸化作用はなくなります。酢は多すぎても、カロテンを破壊するそうです。
また、にんじんは生で食べても体を冷やさないそうです。
■ 追 記
五訂増補食品成分表では、ビタミンCは【還元型ビタミンC(L-アスコルビン酸)】と【酸化型ビタミンC(L-デヒドロアルコルビン酸)】の合計量が記載されています。
これは、体内で【酸化型ビタミンC】は【還元型ビタミンC】に変換されるため、2つの効力の差はないとされているからです。
アスコルビナーゼによって、【還元型ビタミンC(L-アスコルビン酸)】は、【酸化型ビタミンC(L-デヒドロアルコルビン酸)】になりますが、「ビタミンCの総量はほとんど変わらない」そうです。
2つの違いをみてみましょう。
【還元型ビタミンC(L-アスコルビン酸)】
・酵素のないところでは、熱や光に安定している。
・ヒトの組織内では、大部分が還元型L-アスコルビン酸として存在する。
・食品に含まれるビタミンCの大部分は還元型である。
【酸化型ビタミンC(L-デヒドロアスコルビン酸)】
・ある種の酵素によって、還元型ビタミンCに再生される。
・調理や保存の際に、中性の条件下で、2,3-ジケトグロン酸(ビタミンC効力を持たない)に変換されると、デヒドロアスコルビン酸には戻らない。
つまり、調理による損失は、還元型よりも酸化型の方が大きい。
・アスコルビン酸とは異なり、ヒトの細胞内では、比較的早く加水分解を受け、不可逆的に2,3-ジケトグロン酸に変換される。(還元型の方が、体内に長く留まるってことかな?)
【還元型ビタミンC(L-アスコルビン酸)】⇔【酸化型ビタミンC(L-デヒドロアスコルビン酸)】⇒【2,3-ジケトグロン酸】
参考資料
blog de 授業=2007=
http://blog.livedoor.jp/foodatoz/archives/50853507.html
野菜と果物データ にんじん
http://www014.upp.so-net.ne.jp/vegefru/carrot.html
脂質と血栓の医学 抗酸化物質
http://hobab.fc2web.com/sub2-kousannkabutsusitsu.htm
添加物評価書 L-アスコルビン酸カルシウム
http://www.fsc.go.jp/senmon/tenkabutu/t-dai43/tenkabutu43-siryou2-2...ジケトグロン酸'
@はなから
ど、どうなんでしょう?
酸化型ビタミンCであっても、体内ではビタミンCとして働いてくれるけど、少しの工夫でアスコルビナーゼが働かないようにできるのなら、還元型のまま摂取したいなあと、私は思います。
http://hanakarakusa.web.infoseek.co.jp/23_arekore_10_ninjin.html
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